「ボールは
2014-05-01(木)
全体公開
基本的に友達じゃないから。」
byシンタロー廃で鬼灯様クラスタで白鬼厨な私の友人
とりあえず禿同。
以下、カノ誕生祭9日前カノ+コノ小説
*
僕はちょっとコノハ君のことが苦手なんじゃないかと思う。
そしてコノハ君も僕のことが得意ではないんじゃないかと思う。
何を考えているかわからないし、自分じゃ彼を楽しませられてる気がしない。(彼を楽しませるのに関してはキドの方が適役だろう)
僕が喋って皆が楽しそうに笑ってくれるのが僕にとっての普通だったのだが、彼は楽しそうな表情一つしてくれない。
初めて会った時、傲慢かもしれないけれど、その事実に僕は少し戸惑ってしまった。
それから、コノハ君と喋っていると自分にとって一つだけの長所を否定されているようで少し気持ちが悪いのだ。
だから決して他と態度を変えようとは思わないけれど、うーむ 苦手だ、と感じてしまうのはどうにもならないんだ。
しかし、最近何故だか彼が寄ってくる。
これまではヒビヤ君やキドやシンタロー君にくっついて歩くのを良く見ていた(というかこの三人にくっついているところしか見たことが無いので僕はあの三人からは実はネギマフェロモン的な何かが出ているのではないかと密かに考えていた)のだが、どうも最近僕の後ろをのそのそとついてくる。
いや、別に嫌なわけじゃないんだけどね?!
ウゼェとか少っしも思ってないんだけどね?
ただちょーっとコノハ君が僕の近くに居ると彼が大き過ぎるがために僕の"平均"の身長がry
それは置いておくとしても、ただついてくるだけなら別に僕は構わない。だけど時々話しかけたそうに右手が僕の肩にかかりかけるのはどうにも気になってしまうというか、なんというか。
言いたい事があるなら言えよ!何かこうムズムズするでしょ?!と怒鳴りたくなる。
そんなことしたらコノハ君はますます話してくれなくなるのは仲がそれ程良く無い僕にも予測できるので勿論やらないけど。
でもやっぱり気持ちが悪かった。
遂に耐えきれなくなってある日僕はくるりと振り向くと彼に向かって笑顔で言った。
「何で最近ひっついてるの?コノハ君。いや別に構わないんだけど、用があるなら言ってね?」
僕の突然の行動に彼は乏しいながらも驚きを露わにした。
目をいっぱいに見開き硬直状態になって。
いやでもそんな驚かれるとこちらにも罪悪感ってもんが、その、
と若干行動を起こした事を後悔し始めた瞬間に彼が口を控え目に開いた。
「…あの、キドにカノがもうすぐ誕生日ってきいて。
それまでに仲良くなってちゃんと祝いたいなって。あんま仲良く無いまま祝われてもかなと思って。
カノ僕のこと嫌いそうだったから…その…」
予想外。
今の僕はさっきのコノハ君を笑えない程度には目を見開いて硬直しているだろう。
僕がコノハ君のことが嫌い?
コノハ君は僕の誕生日を祝いたかった?
そんなことを彼は思っていて?
そんな彼のことを僕はどう思って?
混乱して、落ち着き、僕は彼の顔をまっすぐ見上げた。少し躊躇いがちにこちらを伺う彼の顔。
なぁんだ
話してみれば案外素直すぎるほどわかりやすくて。彼からすれば僕のがよっぽど分かりにくかったろうに勇気をだしてくれて、
「あははは!僕ちょっと阿呆らしいな…
うん、じゃーこれから僕ら友達だよね、コノハ君!」
「うん…!」
心から嬉しそうな彼の顔を見て安心した。
ああ。なにも怖がる事なんて、
心の中で呟いた一言に、僕は彼の事を怖がっていたのかと本心を知る。僕はどうやら本当に阿呆らしい。
ニヤリと僕らしい笑顔を彼に向けて
「手始めに友達の僕のために身長5cmくらい頂戴よ」
と無茶をぶつけた。そして僕の友達は初めて僕の冗談でおかしそうに笑った。
*
私の周りにティンさん好きが増えてきて嬉しい(^ω^ 三 ^ω^)
健全ロボダイミダラークッソ可愛いけどアニソンは似合わないねティンさん。