商標登録
2020-07-08(水)
全体公開
電通がアマビエを商標登録しようとした件で電通が批判されてたけど商標登録について勘違いしてる人が多すぎる。
少し調べたら分かることなのに。
というか調べなくても自分が見た記事はだいたい分かるようになってた。
記事読んでないのか?って思った。
今回に限ったことではないけど。
まず一番多い勘違いが「商標登録されたら使えなくなる」。
商標登録されても使用差し止めを求めたりする権利が生まれるだけで、すぐに他の人が使えなくなるわけではない。
「商標の独占的かつ排他的な使用は全く想定しておりませんでした」という電通のコメントに対して「じゃあなんで登録したんだよ」っていう意見が多かったけど、これはコメントを全部見れば分かる。
「当社取引先において『アマビエ』という名称を使うキャンペーンを検討していました。
現時点では商標登録されていなかったものの、今後、第三者が商標登録をする可能性を考慮した結果、キャンペーン中に権利侵害が発生する可能性があるため登録を試みました。
しかし『アマビエ』の活用については再検討することとなったため、商標の出願取り下げの手続きを行いました。
尚、商標の独占的かつ排他的な使用は全く想定しておりませんでした。」
少し詳しく説明すると、「アマビエ」みたいなすでに広く使われている名称は登録されるべきではないけどたまに登録が認められるときがある。変な会社に登録されると電通がキャンペーンに「アマビエ」という名称を使っていると使用差し止めを求められる可能性があるから先に登録してそれを防ごうとした。こういうことは電通やアマビエ以外でもよく行われている。
商標登録の対象の範囲が広すぎるという意見もあったけどこれもよくある。範囲を広げるにはまた新しく登録しないといけないから、現時点では作る予定のない種類も対象にする。
現在「アマビエ」は3社が出願している。
「アマビエ〇〇」も含めるともっと多い。