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すずめの戸締り

2022-11-12(土) 全体公開

予告映像が面白そうだったので、劇場に足を運びました。

twitterとかで感想を見ると、
君の名は。には劣ると言う呟きとすずめの戸締りの方が良いって声、
天気の子がNo1と様々意見が飛び交っていました。
私的には、すずめの戸締りが一番好きですね。

君の名は。については、瀧君が糸守に来て、
時間軸がずれていたと視聴者に種明かしされるシーン、
ここまで重要なネタを隠してきたのスゲーだろって
ドヤ顔している監督の顔が浮かんで嫌いですね。
ラストの階段シーンで運命の再開を果たすわけですが、
この作品ってラブストーリーだったの?ってそこで思った。

天気の子については、
綺麗なシーンが多いのと東京水没させたという記憶はありますが、
全体としては何をテーマにして、何を伝えたかったのかが難解。
前作が万人受けの作品だっただけに、あまり覚えていない。

要約すると、前2作の新海作品は私には肌に合わなかったということです。
それに比べて最新作は監督が何を伝えたいかが分かりやすい。
視聴後の満足感が凄かった。


◆◆◆◆以下ネタバレあり◆◆◆◆

入場者特典の新海誠本に書いてある、物語の三本柱、
・ヒロイン・スズメの成長物語
・コミカルで切実なラブストーリー
・災害(地震)を『後ろ戸』というドアを閉めることで防いでいく
これをロードムービーとして描く。

序盤に気になるのは親子関係のよそよそしさ。
この2人はどういう関係なのか、
映画が終盤に向かうにつれて和解するんだろうなぁと
予想を立てて視聴できるんですね。
私が言いたいのは、ここが君の名は。と決定的に違うところ。
視聴中に駆り立てられる想像の幅が全然違う。
終盤まで隠して隠してだと、何も想像できないですから。

先の展開を想像しながら見るってところだと、
東京からさらに次の後ろ戸へ向かい始めるシーンが本当に良かった。
道路標識で、多くの視聴者は彼女らがどっち方面に向かおうとしているのか気付き、
監督がこの作品で何をしたかったのかに気づく。
で、終盤のシーンに向けてちゃんと解答が描かれる。
芹澤君のBGMもグッジョブ過ぎる。

普通の女の子が後ろ戸を閉める大冒険に出るかという流れについて、
夢の人と似ている廃墟を探していた草太が気になる
→要石を外してしまった
→私のせいでこうなったんだから何とかしなきゃ
→草太が椅子に変えられてしまった
→あの猫の呪いだから追いかけて解いてもらう
→ガバガバ搭乗チェックのフェリーに乗ってしまう
無理なく感情移入しながら見れる設定かなと思いました。
(急に岐阜に向かった瀧君の気持ちはよく分からなかったですけど)

それから愛媛と神戸の優しい人々と触れ合うわけですが、
ロードムービーとして、こういうシーンところは欠かせないですね。
民宿でも、バーでも、それぞれ違う形の家族が出てきたわけで、
そういうところも描きたかったのかなって感じはします。

新幹線に乗り東京へ。
分かりやすく起承転結の転になったのが東京パート。
草太を人間に戻さなきゃという使命が、
草太が好きだって感情に変化したんですよね。
それまでの後ろ戸を閉める旅が、愛のための旅に変わったんですよね。
冒険ファンタジーからラブストーリーへ変わる瞬間。

草太を助けるために常世への入口を探す旅が始まるわけですが、
ここから、視聴者は強制的にすずめの過去が気になる状態にさせられる。
そして上にも書いた、道路標識で察する。

環さんとはわっかりやすく喧嘩をして、わっかりやすく仲直り?をする
作中12年という葛藤を一気に爆発させたシーンですが、
現実の逃れられないそういうものとリンクさせているなと思いますね。

君の名は。は厄災を拒否した世界。
天気の子は厄災を受け入れた世界。
すずめの戸締りは厄災を乗り越えた世界。
現実って、厄災があったとしても生きて行かないといけない、
つまり厄災を乗り越えないといけないんですよね。
3作続けて災害を描いてきた新海作品、
すんなりと腑に落ちるのはすずめの戸締りなんですよね。

常世にシーンについては、ネタバレしないために下手な事言えないんですが、
成長した自分と、これから成長していく自分。
こういうの好きでしょと手のひらで踊らされる視聴者になれる。

そして大団円となり帰路つつくわけですが、
ここの感想は「ありがとうございます」の一言。
帰路の一コマみたいな感じですが、
環さんと仲良くなれたんだなと、繊細に描いてある。
保護者ではなく、親になれたんだなと思いを馳せられる。

パンフレットに集大成にして最高傑作と書かれていたが、
たぶん新海監督が今現在作れる最高の作品だったんだなと思う。

Катюша

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