ツタンカーメンの死因は骨折とマラリア
2010-02-17(水)
全体公開
古代エジプト王、ツタンカーメンは、アメンホテプ4世とその姉妹の1人との間に生まれ、骨折にマラリアが重なって死亡した可能性が高いことが、エジプト考古学チームによるDNA鑑定やCTスキャンによる断層画像解析などの調査で判明したです。ツタンカーメンを含む16体のミイラを調査した結果明らかになったとのこと。これまでは毒殺説、他殺説などが取り上げられてきたが、調査の結果わかったのは「虚弱な王」だったという。
10歳で即位し19歳で亡くなったツタンカーメンの父親は、唯一神信仰をもたらした異端の王アメンホテプ4世とされ、アメンホテプ3世やスメンカーラ王が父との説を否定。兄弟−姉妹での結婚は当時のエジプトでは一般的だったという。母親は不明。
よくある(?)「兄妹だと思っていたら血がつながっていなかった」的な話ではなく、れっきとしたきょうだい(ヨメに対して兄だったか弟だったかは不明)だったという。
死因については「骨折により腐骨(骨に血液が行き渡らなくなり骨が壊死した状態になること)や内反足(足首の異常で脚の外側だけ地についている状態)を患い、転倒して足を骨折し、マラリアが命取りになった」といい、マラリアについては、DNA鑑定からマラリア原虫のDNAを見つけたという。
黄金に彩られた威厳のあるイメージとは裏腹に「歩くのに杖をついていた虚弱な王だった」かもとのことです。