昆虫の能力
2019-10-24(木)
全体公開
電子辞書的なとこで昆虫に関する面白い記事見つけたんで紹介
『「アブラムシ」は、数が増えると翅が生える』
畑の作物や庭の花に、その茎を覆い隠してしまうほどびっしりと小さな虫がつくことがある。「アブラムシ」である。
見た目にもあまり気持ちのいいものではなく、また、農作物の病気を媒介することもある厄介な昆虫だ。
しかし、その生態を知れば、自然の摂理のすごさを感じずにはいられまい。
アブラムシは、植物の葉や茎に口吻を差し込み植物の汁を吸う。翅がないので飛べず、体が柔らかくほとんど動くこともないため、外敵に狙われやすい弱々しい昆虫である。
弱いものは数を増やして対抗するしかない。的に次々と捕食されても数さえいれば何とか子孫を残すことはできるだろう。
こうしてアブラムシは、「単為生殖•卵胎生」という繁殖方法を獲得した。
単為生殖は処女生殖ともいわれ、交尾、受精の段階を経ずに、メスが単独で子を生
産む繁殖方法。卵胎生とは卵を母体内で孵化させて子を産む繁殖形態で、手っ取り早く、確実に子を量産することができる。しかもアブラムシの場合、生まれた小虫はメスばかり。さらに生まれたばかりのメスのお腹には、すでに次の子(これもメスのみ)が宿っている。
そうやってアブラムシはメスばかりを次々に産み、短期間で爆発的にその数を増やしているのである。
ところが秋になると寒さに弱く冬を越すことの難しいアブラムシは作戦を変更し、「卵を生むタイプのメス」と「オス」を産むようになる。そして両者は交尾をし、生まれた卵で過酷な冬を乗り越えるのである。
さらに面白いのは、アブラムシの集団が大きくなりすぎると、寄生された植物は過密状態になる。このままでは植物は枯れ、アブラムシは食糧不足に陥り死滅してしまうだろう。
そんな危機が迫ってくると、なんと翅の生えた小虫が生まれてくるようになるのだ。これらの翅が生えた小虫たちは飛んで他の場所に移動し、そこで新たな集団を築くのである。
状況によって翅が生えてきたり、オス•メスを産み分けたり。小さくて弱い昆虫の生き残りの戦略はお見事である。
以上が(僕的に)面白い記事。
いかがだったでしょうか? 昆虫って環境に応じて進化するんすよ
凄いですよね。僕は翅が生える部分は小説「悪夢狩り」のN5っぽいなと思いました。