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朝ドラ らんまん

2023-09-29(金) 全体公開

私の知る範囲では大好評だったNHKの連続テレビ小説らんまん、
魅力的な作品だったので私も感想を書き留めようと思う。

本作は、江戸末期から昭和にかけて日本の植物学に大きく貢献した
牧野博士を元にした主人公である牧野万太郎が、
日本の植物を全て収めた図鑑を完成させる生涯を描いた作品。

前半高知編では、お目付け役の竹雄や姉の綾に支えられ土佐の植物をまとめていく。
万太郎が自分の志す道を真っ直ぐに突き進めたのは2人おかげ。
逆に、万太郎の姿勢に感化され、2人で茨の道を進めたのも良かったですね。

中盤に入り、土佐の植物フローラを携え帝国大学へ。
憎めない悪役の田邊教授が登場。
研究のためならなんだってする、そんな人でしたが、
学内の対立で大学を去った後はやっと妻と過ごす時間を大切にしたいと考えていて、
教授は教授なりに、一生懸命生きていた、そんな風に描かれました。

大学で出会う波多野や藤丸なども、
万太郎の影響で研究をより熱心に取り組んでいき、大学で研究を続けます。
晩年まで、いざという時に万太郎を助けてくれる良き友となりました。

さて、この東京編で竹雄から正ヒロインの座を奪ったのが寿恵子。
万太郎が雑誌が完成した後求婚すると考えたため、すれ違う2人でしたが、
実業家の御曹司から心に決めた女性を奪っていく姿はかっこいい。
植物しか見えない万太郎が、唯一植物以外に本気を出したのが、寿恵子でした。

寿恵子さんは万太郎を支えることに生涯をささげた女性でした。
図鑑を作りたい→印刷機を買いましょう
借金取りが来る→万太郎は成功するからもっと貸せ
地震で長屋がつぶれた→郊外に土地を買いました
お金がないから、親戚に頼んで料亭で仕事をし、
後に自らも料亭を出して成功させるも、それを夢のための通過点とした。
今の時代なら男尊女卑やらなんやら言われそうな生き方でしたが、
彼女の幸せは万太郎が夢を叶えること、それに生涯を捧げました。

様々な人に支えられて迎えた最終週。
万太郎は前週に国策に背いたことから大学を去り、
地震後の田舎で悠々と植物学を続けていました。
波多野と藤丸は万太郎のもとを訪れ、理学博士になるように説得。

そして最終回、牧野万太郎博士の図鑑がついに出版される。
その謝辞には、これまでの登場人物載っていました。
万太郎自身の真っ直ぐな生き方に多くの人がその人生の歩む道を示され、
一方万太郎自身も多くの人に支えられて図鑑の発行に漕ぎつけた。
正史では早くに逝った妻でしたが、
本作では2人で完成した図鑑を読む事ができたハッピーエンド。
2人夢がかなう瞬間、非常に良かったです。

図鑑の最後には新種Sasa suwekoana Makinoを掲載。
学名として、2人の名前が永遠に残ることになりました。

寿恵子が去り、再び植物採取に行く万太郎。
そこで若かりしの寿恵子の幻影が見えます。
BGMで流れるのは主題歌であるあいみょんの愛の花。
2番の歌詞はこの情景を描いていたんですね。
「恋に焦がれた人は 人は 天の上
 いつかあの場所で強く 強く手を結び抱いて
 緑にゆれてる 貴方の声が聞こえた気がする
 空が晴れたら 逢いに 逢いに来て欲しい
 涙は枯れないわ 明日へと繋がる輪」

本作は生涯をかけて1つの大成を成し遂げた万太郎の生涯を描くものではない、
万太郎を生涯かけて支えた寿恵子との二人三脚による大成を描いた。
(正史のように妻亡きあとに図鑑を完成させてたら二人三脚じゃないからね)
だからこそ、最終回を涙なしには見ることができない。

Катюша

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