新世界より
2016-03-25(金)
全体公開
新世界より、全話視聴しました。
このような素晴らしい作品に出会えたことは感激です。
作画がクソ、最初の設定が不明な点が初見殺し等問題がありますが、
最後まで見れば、全貌が分かり良い作品でした。
ちょっとだけレベル高いかもしれませんが……。
主人公が成長していく姿がとても好きですね。
キャッチコピーは「偽りの神に抗え。」
これ考えた人天才なんじゃないかって思います。
◆◆◆以下ネタバレ含みます。◆◆◆
「偽りの神」とは何のことでしょうか、私なりの解釈です。
主人公達にとって偽りの神は教育委員会のことでしょう。
業魔が生まれることを恐れるあまり、生徒を殺していく組織。
子供である主人公達にとっては抗うことすらできない存在。
そして、消えゆく友達のことすら記憶に暗示をかけられ思い出せない。
バケネズミ、スクィーラにとっての偽りの神は人間。
最終回で明かされる、バケネズミの祖先。
最後の最後に視聴者に問題提議をする良さを感じます。
自分たちと同祖先でありながら人間が神というのは、
偽りの神という表現がすごく良いですね。
良くも悪くも、先が読めるような作品だったと思います。
伏線がしっかりとある分、それを考えれば先が読めてしまいそうです。
私自身はアニメを評価するとき、面白さは重要項目としてあげます。
先が読めてしまうのは、先の展開へのハラハラ感に大きくマイナス。
しかし、主人公の成長、これも私が作品を評価する理由です。
主人公早季の成長にとても高評価です。
12歳にして歴史の事実を知ってしまう。
14歳で子供が間引かれている事実を知ってしまう。
恐ろしい現実に直面しながらも、大人に逆らわず、しかし自分の考えをもって行動する。
こういう作品好きですね。