アウターサイエンス 3
2014-08-07(木)
全体公開
はいはい、とっとと書き上げたい次第。
そんなグロくはないかもだけど一応気をつけて下さい。
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「もっ、モモちゃんを殺さないでッ!!」
女王が泣き叫ぶ。
二人の血で真っ赤に染まった手で顔を覆って。
白い服も、真っ赤に真っ赤に真っ赤に。
血にまみれていた。
紫の少女の「腕」は、女王の前に、目の前に。
涙が滴り落ちていた。
「いや、いや、いや、いや……っ」
僕の目に止まった橙の少女。
涙を目にため、首を横に振る。
それでいい。
そのまま、その絶望の表情で、素晴らしい死に様を。
その身体を、見事なまでに、破壊しつくして。
_______僕を楽しませてくれよ。
「どんな死に方にしようか。何を選んでくれたっていいんだ」
「どうせ最後には、『ああなる』んだから」
少女は震えていた。
身体全体ががくがくと。
焦点の合っていない赤い目。
涙を溜めに溜めた、うるんだ赤い目。
「じゃあ」
いいこと思い付いた。
撲殺なんて、どうだろう?
殴って殴って殴って殴って殴って。
蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って。
死ぬ苦しみを味わってみては如何かな?
「ゆっくり殺してあげるよ」
僕の口角は、自然に不自然に。
大きく引き上がった。
しゅんっと女の前まで跳んで、手を振り上げる。
「さようなら。良き死に様を」
_________ばきっ
と。
彼女の頬骨が砕け散る音がした。
その身体は吹っ飛び、黒い壁にぶつかった。
彼女が虚ろな目で、僕を見る。
痛みさえも、感じないのだろう。
何が起こったのかわからなくて。
どうすればいいのかわからなくて。
全てを委ねてしまったんだろう。
なんて哀れだ。なんて憐れだ。
でも、その感情、その顔で僕は。
興奮する。気分が高鳴る。
おかしいくらいに気分が高揚して。
______歯止めがきかなくなるんだ。
ほら、そう言ってる今だって。
僕は嬉しげに、目の前の少女を殴り続けている。
身体中の骨を折りつくして。
前の二人と同じように、人という人を成してはいなくて。
ただただ、赤い塊になっただけで。
僕は凄惨に、高らかに笑った。
_____「そこの赤の少年」
僕は赤くてべとべとの指先を、少女の兄に向ける。
「妹が目の前で殺される感覚は如何かな?」
少年は何も言わない。
少女の遺体から目を逸らして、無言を貫いた。
「大丈夫。君は最後だ。全員の死を見届けて死ね」
顔に飛び散った血を、またべろりと舐める。
殺されてすぐの生暖かさが印象的だった。
「…………次」
僕は笑う。
________「そこの小さい少年。次は君だ」
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モモも完全に終わりました。すいません。
吐き気がしたらごめんなさい。
この話はまとめてメモ帳に載せようと思います。
バッドエンドにしかならない予定。