ピカチュウ「ん……?」
ピカチュウは薄く目を開けてみた。
ピカチュウ「あれ、ダークライがいない……。」
そうつぶやきながら地面に張り付いていた体を起こしてあるきだした。
ピカチュウ「これは、夢なのかな……?」
そうピカチュウがつぶやくと、前に何かが見えてきた。何だろう。
ピカチュウは近づいて、なんなのか見てみた。
ピカチュウ「あれは……小さい頃の僕?もしそうなら、ここは夢なんだよね?」
ピカチュウが見ていたのは、ピカチュウの小さい頃だった。
ピチュー「パチリス!今日は何して遊ぶ?」
パチリス「何して遊ぼうか?競争?」
ピカチュウは自分の過去をただ、ただみるだけであった。
しかし、少しずつ、前がボヤケていった。それと同時に、自分の小さい頃の声も聞こえなくなっていった。
そして、ピカチュウは夢をできるだけみようとした。でも、どんなに頑張っても、前はぼやけ、小さい頃の自分の声は小さくなり、その時見ていた自分が写っている画面(?)も遠ざかってゆく。
ピカチュウ「待って!これからどうすればいいんだよ!もうこのまま戻れないの?!」
それが、ピカチュウの言った夢の最後の言葉だった。
???「起きなさい、目を覚まして!」
ピカチュウ「はっ!!」
???「良かった!気がついたのね!私は未来や、過去に行ける能力を持ってる「セレビィ」よ。どうやらあなたはこの時代のポケモンじゃないようね。」
セレビィは少し早口で喋った。
ピカチュウ「え?未来や過去に行ける?僕はこの時代のポケモンじゃない?え?どういう事?」
ピカチュウはまだボーッとしているのか、少しいつもより反応が鈍かった。
セレビィ「まだ頭がボーッとしているのね。周りをよくみてみなさい。」
セレビィにそう言われてボヤケていた周りをよく見た。みるみるうちにボヤケがなくなっていく。
………あ!
ピカチュウがみたもの、それは、
大人になった僕だった。
ピカチュウ「………え?僕(ちょっとでかいけど)がもう一人???」
セレビィ「そうよ、この人(?)があなたの大人になったときの姿よ。」
それから、セレビィからきいた所、僕は8年後に飛ばされたらしい。時の異空間から。そして、僕は、大人になった僕に聞いてみた。……シンオウ地方を、一周できたかと。
でも、その答えは、何度聞いても、「駄目だった。」としか言ってくれなかった。
大人ピカチュウ「がっかりするなよ。まだ終わりじゃない。君は僕、僕は君。つまり、運命は変えられるってこと。」
それをきいてピカチュウはそんなことできるのかなぁ。っと思っていた。
未来の世界のはざまへ出発!
ピカチュウのチームからパチリスが抜けて、セレビィと大人ピカチュウが加わった。ピカチュウ「状況がやっぱりつかめない。夢なんだよね、夢……なんだよね……。」
セレビィ「仕方ないでしょ。あなたが謎の場所に入ったせいで、時の異空間に落ちたんだから。(怒)」
セレビィは少しムカムカしてるように僕は見えた。結構怖いなぁ。
ピカチュウ「えーと、ここは未来の世界で、僕の世界に戻るには世界のはざまにいくしかない………なんだよね?」
2人(?)ともコクリとゆっくりうなずいた。
ここで止まってても仕方ないかぁ、とりあえず、この世界の地図をちょうだいな。
セレビィ「それがね、今私達お金がなくてなにも買えないの。地図も、全部ね。まずここでお金を手にいれて、必要な物を揃えてから町の外にでたいの。そのためには、5000ルイ(この世界のお金の単位)必要なの。
ピカチュウ「そうなのかぁ、3000ルイ(3000円)集めるだけでも大変なのになぁ。」
ピカチュウはぼそっとつぶやいた。
ピカチュウ「まずここは何タウンなの?説明してよ。」
セレビィ「あ、ごめん、ここはただのタウンよ、人はいないけどね。」