夢の少女。

「…ねぇ。覚えるかな?私のこと。」
少女は微笑んで言った。
「あぁ、覚えるさ。忘れないって約束したもんな。………」
ーーーーーー
…リリ…ジリリリ…
目覚まし時計の音が部屋中に鳴り響いていた。
「…またか。」
今日も不思議な夢を見た。最近、この夢をよく見る。しかも、毎回少女の名前を聞く手前で目覚めてしまう。
毎回出てくる少年は、俺によく似ている。
(…あの少女は一体?)
時間をちらりと見る。
「…!?やっべ!遅刻する!」
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夢の少女。
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