アナログ時計の秒針が何周したことだろうか、少なくとも分針は100度以上回っている。
話はさっきから何も進んでいない。
「帰ってくれないか?」
「無理」
まじめな顔で言われた。
「何故?俺はお前がここにいると困る」
「私は困らないわ、私はここにいないと叱られる」
ここで怒ったら負けだ、とにかく何か考えよう・・・・・・
「なぁ、俺みたいなこの地球上にいくらでもいそうな普通の高校生を組織はマークしているんだ?」
「昼休みも言ったけど、あなたが未知の力を持っているから」
お願いだ、そんなことを言うならまず証拠見せろや、
「証拠なんてないって言ったじゃん」
「えっ、今心のなか読んだ?」
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