上空5kmから、俺たちは直滑降していく。

羽を展開して、炉に火を入れる。


「ィィィィイイイイッヤッフゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウ!!」

恵吾が絶叫する。まるでアクティビティを楽しむように叫んだが、
案外余裕のない状況である。

「突っ込む!」
俺は武器生産ラインのある工場にレーザーポインタを当てた。

深夜といえ、明るい武器工場を襲撃するのは得策でないように見えるが、突撃地点さえ指せればあとはいつも道理に撃滅できるハズだ。


速度を緩めないまま、だんだんと角度を緩めていく。

「ぅぅぅぅうううう……!」

シャッターは、動く気配がない。
もう非常警報は鳴りだしていた。

「…らぁぁぁぁぁあああああ!!」

俺達は、降下ウィングをクッションにして鉄製のシャッターに激突した。
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