-------見ろよ、しぃ。ここだってな、こういう星はあるんだぜ?------こんなところでもいいところはあるんだな。
お前と一緒に、どこまでも続く空をみていたかったよ------

ギコは果てしない空をみていた。青く澄んだ、空を・・・・
---空って青いんだな・・・今頃きずいたよ・・・・
ありがとう、しぃ・・・・・


俺は生まれつき体が弱く、病院で退屈な毎日をすごしていた。
そんなある日、彼女に出会った。
しぃという子は、いつも帽子をかぶっていた。'白血病'という大きな病気にかかっていたらしい。
俺は簡単に治せる病気にかかっていた。注射で一時的に良くなるような。
だが俺は一度の注射で駄々をこねたり、看護師や周りの人を困らせていた。
けどしぃは何度手術をやっても弱音をはかない。そちらを見たら笑顔を返してくれた、そんなやさしい女の子だった。
俺のベットはしぃの隣となった。俺は親に買ってもらったゲームをやっているとき、しぃはベッドで本を読んでいる。
俺はただゲームを握っていた。話しかけるのが恥ずかしくて。

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