サーカスが終わったあと、あの「222」と書いたスカーフを見つけた。
本当に不思議なスカーフだ。
そこで、僕はバレないようにつけてみることにした。
もちろん、すぐにはずすつもりだ。
しかし、つけた瞬間、体に違和感を覚えた。
視線がつける前より低くなったような気がするのだ。
気のせいだと思うが、僕は念のため、救急車を呼ぶことにした。
しかし、携帯電話を掴めない。
肉球が手に付いている。
いや、手と言うよりも前足と言った方がいいのだろうか。
僕は、大声で助けを呼んだ。
「ニャーー!!(助けて!!)」
しかし、その口から出たのは、猫の鳴き声だったのだ。
そして、サーカスに出ていた猫も、これをつけた人間だとわかった。
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不思議なスカーフ222 s.1
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