早くこのスカーフをはずさなくては!しかし、スカーフに手が届かない。
しかも、あいにく、周りに人もいない。
このまま、一生、猫として生きていかなくてはならないのだろうか。
僕はその事で心配になった。
僕は、その時「猫専用電話」と言うのがあるのを思い出した。
僕は、その電話を使った。
緊急ダイヤルは、「222」だった。
スカーフの数字は、緊急ダイヤルだったのだ。
僕は、急いで緊急ダイヤルに掛けた。
電話の相手も猫語で喋ってくれたので、通じた。
「もしもし、猫になってしまって、人間に戻れないのですが…。」
「はい、直ぐに向かいます。」
直ぐに来てくれるそうだ。しかし、僕は考えた。
この姿なら、僕の好きな人、ミサキちゃんに甘えることができると。
ミサキちゃんは確か、猫好きだった。だからきっと、ここへ来ているだろう。
と思ったら、ミサキちゃんが僕の方へ来た//
よし、思いっきり甘えよう!!
「ニャー!」
「猫が甘えてきた!可愛い//」
「ニャー//」
「猫が照れてる!もしかして、私のこと好き?」
もちろん、好きだよ//
すると、そこへ猫と人間が向かってきた。
『人間に戻しに参りました。』
『え、今?』
「あー、お友達?」
「あ、嬢ちゃん、内緒にしておいて欲しいんだけど、実は、この猫たち…」
そう言って、全てを話し、僕を人間に戻した。
「リョ、リョウタ?」
「ミサキちゃん、大好きだよ。」
「猫になって甘えてくるなんて、H!」パシッ!
ミサキちゃんには振られたけど、とりあえず人間に戻れたから、一見落着ってことでいいかな。
終わり
不思議なスカーフ222 s.2
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