無題
2007-08-12(日)
全体公開
おじいちゃん家でログイン中。
前の冬はここのページは入れなかったのにね。
雨の魔女。今回は親にバレないよう長めにやっております。
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しばらくして、パトリシアが着陸した。
「ありがとうございます、ザンさん。」
ウィルが礼を言う。
「どうってことねえ、ここら辺は馬車がないと着くのに2日はかかるしな」
アリサは苦笑した。
「そういや、アリサさん。魔女なら魔法で移動できたんじゃないのかい?」
「よんどころない事情で・・・・・・。」
「そうか。じゃあ、俺はここで。」
「じゃーね♪」
パトリシアを引いて、ザンは去った。
「さーって、どうする?ウィル。」
「いや、まだ国の中にいないからね、僕ら。」
「・・・それもそうだったね」
城門までいくと、番兵が
「何日間滞在しますか?」
と聞いてきた。
「・・・じゃあ3日で」
それを聞いた番兵が
「それではこの国全部の名所は回れませんよ!!せめて4日にしてください!!」
と言った。
「・・・じゃあ4日で・・・。」
「ありがとうございます!!」
国の中に入ったアリサは、
「そんなに名所あったっけ、ここ?」
そうつぶやいた。
「あ、パンフレットがある・・・ってぶ厚っ!」
ウィルが叫ぶ。
確かにパンフレットはぶ厚かった。
ぱらぱらとアリサがページをめくり、
「やっぱり一番の名所は毒の沼か。でも他はたいしたことないわね」
と言った。
「じゃあ、行く?毒の沼」
「そうしよう。」
一向は毒の沼に向かう。
そこは紫色の沼だった。
「うわ」
しかもぼこぼこと泡立っていた。
「どうりで、世界遺産になるわけだね」
「でも、ここだったら殺人を犯したあと死体を簡単に処理できるじゃない。」
「・・・確かに。治安大丈夫かな、ここ。」
ウィルの不安はそのあと的中した。
2人がホテルの部屋を取ると、
「待て!」
警察がいた。
「え?」
「お前たち、昼間、毒の沼にいたな?」
「・・・そうですけど」
「お前たちを殺人容疑で逮捕する!!!」
「「え!?」」
こうして2人は警察署まで連れてかれることになったのだった。
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警察署で事情聴取されることになった。
「だーかーら、私たちは何もやってませんってば!!」
「お前たちを目撃してた奴らがいるんだ!!」
「誰ですか、それ?」
しばらくして、1人の女性が連れてこられた。
「この人がお前たちを見かけたらしい。そうですな?」
「・・・はい。女の子は血まみれでした。」
「え!?」
「そんな!!僕たちは何もやっていません!ここに来たのも初めてです!!」
「お前たちなら魔法でどうにかできるだろう?」
「ところがどっこい、」
アリサが言う。
「私は雨のときしか魔法が使えないんだよね。」
「じゃあ、このエルフは」
「僕、変身の呪文やら、証拠隠滅になりそうなのは使えないんですよ」
「うーむ・・・。」
「第一、殺されたのは誰なの??」
「30代の男性だ」
「写真見せてよ」
すると警官は写真を持ってきた。
「ほら、こいつだ。」
写真を見た2人は
「!!!」
青ざめた。
それは、ザンだったからだ。
「・・・どういうこと・・・・?」
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