小説
2014-10-12(日)
全体公開
シェラさんに言われて急遽な感じのやつです。
駄文連なってます。
漫画みたく面白い要素は皆無かなーとか思ってます
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「若ー! 若ー! 遊ぼうぜーっ!」
唐突に威勢のいい声が響いた。
俺はその声に肩をびくりと震わせ、上を向く。
そしてはたと、自分の身が危険にさらされていることに気づく。
「やめてやめて下さい瀬尾先輩痛いからそれ絶対痛いから!!」
「何がだ?」
「それ!!ボール!!廊下でボール振り回さないで当たる当たる当たふごぉっ……」
「あ、当たった」
瀬尾先輩が振り回していたバスケットボールが表現しえない音を発して顎に直撃した。痛い……。
「若ー、今から遊べねーかー?」
何事もなかったかのように話しかける迷惑な先輩に、俺は心底イライラしながら思い出す。
そう、それはつい一昨日のこと。
俺は勇気を振り絞って、声楽部のローレライさんを訪れることにした。
ガラッとドアを開けてみると、
「……………………へ?」
瀬尾先輩が歌ってた。
「いやいやいやいや」
間違いだろうなってドア閉めてもう一回開けてみても瀬尾先輩が歌ってた。耳栓はもちろんして行った。
「あ?おお、若じゃねーか」
丁度歌い終わった瀬尾先輩が、こちらに気付いて笑う。
「も、もももしかして、瀬尾先輩が声楽部のローレライ……だったり?」
「そうだぜ、あたしがローレライ(笑)だけど?」
『実はローレライさんが……あのきっと優しく清らかで癒し系のローレライさんのことですが、俺はあの人の歌声が本当に大好きでして……』
『先輩には関係ないでしょう!? 何度も言ってますが俺は大好きなんです!!』
『俺は!! 大好きなんです!!!』
…………どうしようもねえ!!
本人に告白していた。毎日のように告白してた。
と、いうことで、俺は返答に困るわけだ。
遊びに行くってなんかあれだしあれあれ。
で、でで、デートみたいだし!?
そこでなんやかんやあってそしたら……
「俺の人生が危ない!!」
「え、どうし」
「瀬尾先輩! いやローレライさん!! 俺が責任とります! とらせてください!!」
「はぁ? だからどうし」
「どうしたもたぬきもないです!! 責任を!」
「どうしたんだマジで……? 顔も赤いぞ?」
「だからたぬきじゃないですってば!!」
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最後はたぬきに任せようと思って