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――僕は チャンピオンを超える。

2010-12-19(日) 全体公開

久しぶりにNの小説をかいてみるよ!!



いつものように低クオリティなのは気にしないでね。

ちなみに男主人公目線です。











「・・・えッ」
彼は今 なんて・・・?
俺はキョトンとしながら 彼――――Nを見上げた。
ちょうど太陽が真上にある時間。
太陽がNを照らし 帽子の影で暗くなっていた顔がさらに暗くなっていた。
Nは苦笑し,くい と少しだけ帽子を上げる。
「・・・遊園地だから 周りの音が騒がしくて聞こえなかったかな?」
今俺は 彼に連れて来られ,遊園地の観覧車の前にいる。
そして,一緒に観覧車に乗った。
男二人で観覧車なんて 少しいやだったが・・・。
Nがとても楽しそうにして観覧車に乗っていたので いやにならなかった。
「あ すみませ・・・ちょっとにぎやか・・・ですからね」
「うん 賑やかだよね。でもさ,これも一種の虐待だよね」
Nが横へ視線を向ける。
俺もつられてそっちを見る。
そこには 散々飼い主に振り回された上 ミュージカルに参加させられそうになっているチラーミィがいた。
疲れ果てて ふらふらしているが飼い主は見向きもしない。
まるで――――――。
「・・・道具・・・」
「そう あのチラーミィは道具として扱われている。飼い主にとってあの子は都合のいい道具。ポケモンは自分の主のためならなんでもする――――そう思っているんだ」
Nの声が低くなっていく。
俺はぞくりとした。
急激に周りの音が消え,Nの声しか聞こえなくなっていた。
「しかし飼い主は そのポケモンの意志を見向きもしないで 道具として扱う。だからこそ ポケモンは開放されなきゃ。されるべき。だからこそ――――」
Nが俺の方を向く。
俺の身長にあわせるように背を屈め 俺の帽子とNの帽子のつばがくっつくくらいに顔を近づけてきた。
「僕は チャンピオンを超える。すべてのポケモンをトレーナーから開放させる。もし君が僕を止めたいというのなら チャンピオンのもとへ来て僕を止めて見せるんだ。」
Nの手には 一つのモンスターボール。
俺はすぐに悟った。
俺の腰のベルトから ボールが一個なくなっていた。
「甘いよ。君はまだ・・・甘い。だけど 君にならもしかしたら―――僕を止めることができるかもしれないね。君のポケモンたちは君の事を信用している。これほど強い意志でポケモンを育てるトレーナーは初めてだよ。」
ぽん とボールが俺の手のひらにのっかる。
Nの黒い瞳が俺を見つめている。
Nの目は・・・よく読めない。
かすかだが感じられる強い意志。
そして―――――悲しみ。
なぜかNの目には 悲しみが混ざっているような・・・何かを訴えようとしているような・・・。
「・・・待ってるよ。必ず来ると信じてる。もし君が僕のところへ来たら,すべてを君に教えてあげるよ。・・・じゃあ また会えるといいね,トウヤ君」
緑のながい髪の毛を揺らしながら去っていった。
そして俺は モンスターボールを手にただ立ち尽くすことしかできなかった。
「・・・なんなんだよ・・・あいつ・・・なんだよ・・・なんだってんだ・・・」
ボールに かすかにNのぬくもりが残っていたが,すぐ冷たくなってしまった。



いまさら観覧車ネタ。

ツバサ

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