はじまるよ!歪な国のアリス!〜フィーリアのお茶会〜
2010-04-01(木)
全体公開
「・・・いやいやいや フィーリア。もうお茶会の準備?早いよ」
じとっとした目でマッドハッターのフィーリアをみつめる白兎のハク。
「まだ一時だよ?お茶会って 三時からじゃないのか?」
「マジか」
「えええええwww」
ハクははぁ とため息をつく。
ここはワンダーランド。
ハートの女王が支配する国。
そのワンダーランドの住民 フィーリアとハク。
他にもたくさんの住民がいるが この二人はかなり目立っていた。
毎日のように喧嘩をしたり騒ぎをよく起こすからだ。
今ハクたちがいるのはフィーリアの家の庭。
なぜかもうお茶会の準備をしている。
その時 キッチンから爆発音がした。
きっとケーキを焼いているアイスと双子だろうと思ったフィーリアは
「・・・アイスと双子か・・・」
と つぶやく。
フィーリアは 家の中に入ってキッチンに向かっていく。
そこには真っ黒になった鍋やフライパンなどが転がってきた。
もくもくと黒い煙が舞っている。
「・・・お前らさぁ 一言言っていいか?」
にっこにこ笑っているフィーリア。
しかしその笑顔は明らかに怒っている。
アイスは煙にむせながらフィーリアをみる。
双子――――ドルディーとドルダムは あわあわしている。
「お前ら何回俺んちのキッチン壊す気だ?」
「ごめん フィーリア・・・」
「アイス姉ちゃんは悪くないよ!!」
「僕らが悪いんだ!!」
『アイス姉ちゃんはちょっと分量を間違えただけだよ!!』
ディーとダムはフィーリアに向かって叫ぶ。
そしてフィーリアは思った。
・・・どうやったら爆発するんだ? と。
「・・・で?何を入れたんだ?」
「火薬」
「バカだろお前!!!!!!!!!!!!!(汗」
まじめな顔で言うアイス。
双子は火薬の入っていた袋をみせる。
みごとに空っぽ。
「何で入れるんだよ!!爆発物を!!」
「いや 早く焼けるかなーって思って」
「お前らの口の中に火薬入れてやろうか?」
さてさて こんな調子でフィーリアはのお茶会は成功するでしょうか?
一話 終わり*