2010-09-27(月)
全体公開
豪雨の夜のことだった。
とある部屋の片隅で、母が「なにか」を隠す様にうずくまっていた。
自分が、「何かあったの?」と聞いた。
返ってきた初めの言葉。 それが、
「(猫の名前)が{00}」であった。
俺は耳を疑った。 まただ。
すぐに猫の{01}を湿らせたタオルにくるみ、
ダンボールに入れて、近くの某公園の木の根元まで走った。
公園に向かっている間、少し話をしていた。
{02}は老化だという。猫同士の喧嘩じゃなくて良かった という安心感とは裏腹に、内心は悲しみでいっぱいだった。