※れいちゃんとハルちゃんは同棲設定です
※甘甘にしたいです
※閲覧するときはお気をつけください























 後輩ちゃん……いや、春歌ちゃんが、隣で気持ちよさそうに眠っている。
 ああ……ぼくって、本当に幸せ者だなぁ。
 優しく髪をなでると、春歌ちゃんは、眩しそうに眉を寄せる。

「……んぅ……?」
「ぐっもーにんっ♪春歌ちゃん」

 目をこすりながら、ぼーっとしたままぼくを見つめる。

「……ああっ!ごめんなさい、今何時ですか!?」
「まだ5時半かな」
「今日、嶺二さん、7時からでしたよね、ご飯の用意しないと……!」

 慌ててベッドから降りようとする彼女を、ぼくは引きとめた。

「きゃっ!?れ、嶺二さん!?」
「んー、ご飯の準備はまだいいから、れーちゃんを癒して欲しいなぁ」

 今日は7月13日。
 彼女は覚えていてくれているか分からないけれど、ぼくの誕生日。
 少しくらい、寝坊してもいい日だと思うんだよね。

「あ……嶺二さん、お誕生日おめでとうございます」

 大人しくぼくの腕の中に戻った彼女は、思い出したように言う。

「プレゼント、用意してるんですが……」
「後で良いよん。今はここにいて?」

 真っ赤になった彼女を、優しくぎゅっと抱きしめる。
 そして、そっと囁いた。


「……誕生日に、君が隣にいてくれることが、ぼくにとって、一番のプレゼントだから」


 ***END***








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