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〝描く〟という行為は〝支配〟する事だと、僕は『彼等』を描いて初めて知った。
絵描きはね、その描写に心血と魂を込めるんだ。
一個のモデルを前にしたら、それがいかに気味の悪いものでも、絵描きにとってはそれ自体が写し取る対象になるんだ。
その時にはもう、自分の感じる恐怖なんか消えてなくなってるものなんだ。
一度自分の中に取り込んで、さらにキャンバスに吐き出す過程で、モチーフは分解されてしまう。
それは恐怖すらも、同じだ。


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