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140年前、私にその身を貸し与えた虎次郎。
虎次郎が私のために存在したというならば、私はヒカルのために存在した。
ならば、ヒカルもまた、誰かのために存在するのだろう。
その誰かもまた、別の誰かのために。
千年、二千年が、そうやって積み重なってゆく・・・。
神の一手に続く、遠い道程・・・。
私の役目は・・・終わった・・・。
ああ、そうだ・・・ヒカル・・・ヒカル・・・ねぇ、ヒカル・・・? 
あれ?
私の声、とどいてる?
ヒカル・・・楽しか――――――


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