君の名は希望3

「さぁ、みんな席につけー。ホームルーム始めるぞー」
「はーい」
先生は教卓の前へ立ち、出席確認を始めた。
「青木なお。」
「はい」
先生は次々と生徒の名前を読んだ。
「影川優李」
私の名前がよばれた。
「あれ、影川いないのか??」
「…は、はい。」
私は小さく手を上げた。
「お、いたいた。毎回言うが、もうちょい大きな声で返事してくれないか?」
「は、はい。わかりました…」
こんなことは毎回である。
「んじゃあ、これでホームルーム終わりだ。次の時間の用意しとけよー」
ガラガラガラ…ピシャン
先生は教室へ出て行った。
突然、クラスの女子生徒から
「ねぇ影川さんつてさ、どうやったら存在消せるの??教えて!」
私は驚いて少し固まった。
「な、なんでって聞かれても…」
「ええー??教えてよー影川さん、上手いじゃん/」
(褒めてるつもりなんでしょうか…こんなの嬉しくともなんともないな…)
次へ

君の名は希望3
やめる