かごめかごめ

森の奥の古びた洋館の中には、人知れず営業している図書館があった。

この図書館には、本当に大切な用事がないと行き着くことができない。

管理人の名前はクロ。

長身痩躯の美青年。

しかし、不老不死の非現実的な体をもつ、不思議な青年でもあった。

「おっと、今日も誰か来たようですね…。貴方も、聴いていったらどうです?

日常に潜んだ、本当の話を…」

ーーー 古びた洋館の古びたドアがギィ、と音を立ててゆっくりと開いた…。




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