俺とアヤノと赤いマフラー 2

「おはよう、シンタロー。朝からどうしたの?」
アヤノの声が聞こえて、俺は顔を上げた。
「いや、ちょっとな…」

アヤノは鞄から荷物をだすとマフラーをとり、ロッカーにしまう。

「そういえば、俺、お前にマフラーかりっぱなしだった、ゴメン、返す」
俺は自分の鞄からアヤノのマフラーを出し、渡した。
「あ、ありがとう!もう一つマフラーもってるから大丈夫だけど」
アヤノはそう言ってニコッと笑った。
その時、チャイムが鳴った。

みんなが席につき、先生が入ってくる。
ああ、今日も退屈な授業が始まる_______。
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俺とアヤノと赤いマフラー 2
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