東方竜人帳 19話
今、俺と真は向かい合っている
真は真剣な顔つきで、俺を見てくる
真「僕を・・天狗の里の訓練兵団に入れてください!」
俺「・・・・・・・」
天狗の里には、モンスターから里を守るための防衛隊が存在する
その訓練生を、訓練兵団と呼ぶのだが・・・
訓練兵団のほとんどは強制的に、防衛隊に入る事になる
それはつまり・・死と隣り合わせの所に、息子を行かせる様なものだ
死への恐怖や、命を奪うことに対する感情に精神が耐えられるかどうか心配だ
だが、一方で「強くさせてやりたい」という思いもある
俺「分かった・・・良いだろう」
真「やった!」
俺「しかし!お前が想像してる以上に、過酷なものとなるかもしれない・・・良いのか?」
真「構いません!」
ハッキリと言い切った息子を見て、俺は成長を感じさせた
・・・と同時に「まだまだ俺も甘いな」と思った
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