エルゥは夢を見ていた。
自分が…ヒーローとして…
崇められる…夢を。

でも初めて気づいた。
所詮この世に、正義のヒーローなんていないってこと。

…どのくらい時間がたったのだろう。
「エルゥ!気が付いたのね」
黄色いポニーテール。緑色にテカテカ光るピチュー…
口が常時クリームだらけのウサギ…

「レ…モン…み…ん…な…」

「動かないで、けがしてるんだから」
「…ありがとう」
「え…?」
「こんなワタシと…ずっと一緒で…と…モダチ…イ…ト」
「ああ!エルゥの体がどんどん透明に!」
リンゴーが叫んだ。
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