「あなたにはもう、消えてもらうしかないの」
エルゥが冷静に、口に出した。
「………」
レモンは、黙っている。
「どうしたでチュ?」
「…呪文が使えないでチュか?」
レモンが静かにうなずいた。
(もう…ダメかもしれないでチュ…)
目に、どんどん怒りと悲しみで涙がたまっていく。
「う…う…」
「どうしたの?」
生クリームバカが尋ねた。
「うわーーーーーーーーーーん!!!
エルゥのバカ!いつものエルゥじゃないよォ!!!!」
「みんなで、レモンとエルゥを救い出して見せる!!」
生クリームバカは叫んだ。
叫び声は洞窟に、わあん、と響いた。
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