ヴァルツ=シュタイナー・・・ 新米の学者やハンターは尊敬し、年老いたものは感心し、バカなプライドを持つ物はインチキ学者だと罵倒するほどの有名な学者だ

彼の今までに集めた資料は、廃人になるのではと思うほどの膨大な量であり、ギルドはその資料を保管・整理中だ

さて、そんな彼は様々な研究をしている 一般的なモンスターだけでなく、絶滅種や未確認生物、挙句の果ては古龍の生態研究もしていたという

そんな中、ギルドが未確認生物と並行して研究している種類がある ・・・『変異種』だ

その名の通り、原種しか確認されてないモンスターが、いないはずの環境に生息していたり、ふとしたきっかけで変化するモンスターのこと・・・

亜種はある程度研究が進んでいるのに、変異種は正体がつかめないのだ

なら、未確認に分類すればいいのではないか・・・ そう考えた者もいるだろう

未確認生物と変異種の違いは、目撃情報の信憑性だと思われる 未確認生物は情報が少ないのに対して、変異種は比べるのが馬鹿らしいほど情報が多い だが、全て信じるわけにはいかない為に研究が遅れてるのだ


しかし、彼の出版した論文『変異種生態論』は、ギルドに衝撃をあたえた 写真をきっちりと公開し、その肉質、獰猛性、生態などがこと細かく記してあったのだ

今回は、その一部を公開しよう 彼の忠告も忘れないようにしてくれれば幸いである・・・
次へ


やめる