【中篇】カミヒキ 東編【麻雀しようぜ】


この物語には専門用語を多様しております。
解説は※で各ページの下、もしくは本文中にて出来る限り分かりやすく書かれているつもりです。
また、内容解説を@で各ページの下に書かれています。


「えっ、え~~~!!!」

日曜早朝、見たいアニメが始まるまで時間があるし、親もまだ起きていない。
俺はパソコンの画面に向かって余りにもありふれた驚き様を見せた。
別に隠していたR-18ファイルが消失したとか(元々無いし)、ウィルスに感染したとかではない。
俺を驚かせた光景は画面に浮かぶ3つの漢字だった。

  四 暗 刻   ※

「スーアンコーって・・・・・・」

俺はその時、オンラインのネット麻雀をしていた。

「日曜の1発目がコレって、ある意味ネタだな」

俺は苦笑をしつつ、今後の展開に集中する。
あっ、四暗刻は俺が自摸※ったのではなく、下家※が自摸った。

朝っぱらから麻雀していた理由?
麻雀1回に掛かる時間は30分程度。
基本的に、誰よりも早く牌を3-3-3-3-2※の形にして役を作れば良いという簡単なルール。
真面目にやる時は頭を使うが、遊び半分なら暇つぶしに最適だから。



四暗刻(スーアンコー)・・・同じ牌(パイ)3つの組合せ(刻子(コーツ))を、4つ相手にばれないように作る(暗)。役満役。
役満役・・・役満の役のこと。親は48000点、子は32000点。
親・子・・・1人の親(東家)と3人の子が設定されている。親はローテーションされる。
自摸(ツモ)・・・正しくは自摸和(ツモホー)。自分で引いた牌で和了る(アガル)ことを言う。
下家(シモチャ)・・・自分の右隣の人のこと。左隣を上家(カミチャ)、正面を対面(タイメン)という。
3-3-3-3-2・・・3を面子(メンツ)、2を雀頭(ジャントウ)という。

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