高校生活

あるT県の峠
ギャラリーの歓声が聞こえる
中には泣き崩れる人もいる
俺は愛車であるR32GT-Rのエキゾーストを聴きつつ
勝利の余韻に触れていた
そしてそれと同時に
過去を振り返ってる
この日の為に
このたった一回の夜の為に
全てを捨ててきた

「終わったな。」

本当に全てを捨てたのだ
俺に明日はない




同じ夜は二度とない―――











次へ

高校生活
やめる