SS 月光
見上げると、月があった。
煌煌と輝くそれは、帰路に付く俺を優しく照らしている。
いや、俺だけではない。
優しい夜に包まれた今この地を、月は平等に照らし出すのだ。
夜空は街の明かりに照らされ、ほのかに雲が輝く。
ずっとこの空を見ていたくはあるが、自らが巣が俺を待つ。
いつまでも微笑む月に俺は、後ろ姿で礼を告げた。
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SS 月光
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