東北地方太平洋沖地震リポート



3月11日金曜日の午後3時ごろに襲った、史上最大の複合地震は東北地方全土を襲い、今なお余震は続いている。

自分の居る仙台市は、津波の影響を受けなかったために2日で電気と水道が復旧し、今こうして報告ができているわけだが。


本当に酷いのは沿岸の方だ。

津波に呑まれ、家や道路も流された。

それだけじゃない、沿岸に停泊していた船が流され、それに潰されて死んでしまった人もいるそうだ。

その波は町の方まで届き、なんと仙台空港や市役所までもが飲みこまれた。


仙台の町は停電に襲われ、未だに完全な復旧は出来ていない。

必死の復旧作業で、日に日ににじり寄る形で復旧区域は広がっているが、まだろうそくとカセットコンロで生活している人々は多い。

それどころか、津波に流された先で漂流している人もいる。死者は未だに途切れない。



さらに、食料の問題もある。

今日、俺は午前10時ごろから午後の1時ごろまで並んでスーパーの臨時売り出しに行って食料を入手した。

だが、在庫などというものは限られている。冷蔵庫は止まり、なま物は異臭を放つ。

とても食べられたものではない。



俺はありあわせのもので即席の料理を作って胃袋を持たせたが、避難所での配給は一日おむすび1つと紙コップ一杯のお茶。

とても生きていけるほどのものではない。


宮城県の建物は、他県に比べて耐震強度が優秀だ。

故に、震度7でも潰れる家はごく少数だった……これは宮城県沖地震の対策、東北の矜持ともいえるものだろう。



俺が驚いたのは、ゲームキッズの団結力。

アクアイダテンマ氏、SOL氏など、地震発生直後から安否の確認を始める会員が多数見られた。

停電をしたこちらの地域は連絡が遅れてしまったために迷惑をかけた。本当にありがとう。


でぃあーの、ゴンベ伯爵、じゃんぬの三名は、元気に生きている。



最後に伝えたいことが二つ。


まだ、行方不明者の数は増え、死者の数も比例するかのごとく増えている。

大量の人々が行き場を失い、漂流しているのだ。

だから、まだ楽天的に安心してはならない。まだ助けを求める人が居る限り、気を抜いてはならないと声を大にして言おう。


そして、我々に何が出来るのか?

ネットによる力は、現実ではあまり力を持たない。人を助ける直接的な原動力にはならない。そして、我々はまだ子供。

人を助けに行くことも、出来ないのである。


だから、最後の最後まで祈るしかない。

追い詰められたら神頼みというのは、いささか情けないというか卑怯な気もするが……祈りが人の原動力になることも、現実にあるのだ。

だから、祈ってほしい。まだたすかっていない、多くの人々の安全を。


我々……いや、俺達に出来るのは、きっとそれだけだが、それをすることはできるのだから。



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終わり

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