2部構成短編 ループ

唐突にそいつは姿を表した。

フードみたいな布をかぶって、

時折ちらちら見える服は、先取りし過ぎなファッション誌でも紹介しない様な奇抜なもので、

俺より少し小柄なそいつ。

そいつが口を開いた。

「どうも。

 私は、あなたに会いにきました」

「俺に・・・?!」

「ええ」

継いだ言葉は、非現実的だった。



「私は、未来からきました」
次へ

2部構成短編 ループ
やめる