クラスメイトの一ノ瀬亜樹が死んだ
そのことを俺が聞いたのは9月20日だった
一ノ瀬亜樹は生まれながらにして氷結病という病にかかっており
9月8日に皆瀬市の繁華街でテロによって両親を失ったそうだ
彼女は数日落ち込んでいたようだがそれ以降は強くいきようとしていた
だが、昨日の午後9時に死んだ
が、そんなことは俺にとってはどうでもいいことだ
一ノ瀬亜樹は氷結病であるが故学校にこれなかったり、来ることを禁じられていたりしたが
彼女の父親は氷結病は伝染することがないという科学者の間では虐げられるような主張をしているが優秀で着実にその成果を収めているらしい
そのため、一部の家庭や学生は別に一ノ瀬亜樹は学校に来ても良いのではないか?と思っている人もいる
それを学校側も無視することはできず、体調が万全であるときにのみ学校に来ていた
初めて一ノ瀬亜樹が学校に来た日みんなのイメージとは違う感じの女の子だと思った
病弱でくらい性格の子なのかと思っていたが、一ノ瀬亜樹はそれに反し、普通に健康な人間よりも数倍は元気なんじゃないかと思うほど明るい女の子だったのだ
その性格で誰とでも話すし差別をしない。いじめを好まない。そんな彼女は多くのクラスメイトに好かれていた
家に遊びにいった子だっていた。
そして、そんな一ノ瀬亜樹が死んだ
その悲しみはクラスメイトにとって大きなものであることは察せた
だが、何度も言うように俺にとってはただのクラスメイトにしか過ぎないし、ろくに会話もしたことがないのでなんとも思わなかった。
そう、本当に気にかけてもいなかったのだ
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