Day fourth
  




「ねぇ、起きてる?」


もちろんだ、

でも、ここで返事をする訳には行かない。

今日だってきっとお前はどこかへ出かけていくのだろう?




「・・・ふうっ」

高井戸の小さな溜息の音が背中の向こうから聞こえる。




タオルの擦れる音。

足音。

離れていく。

足音。

静寂。

僕が体を起こすと、彼女はもうこのフロアには居なかった。


次へ


やめる