Day second
「ピピッ」
枕元からの短い電子音で目が覚めた。
音の発信源を手にとり画面を確認。
「2011年 8月2日 AM9:00」
大分寝たな。
「ふうッ・・・」
短いため息をして仰向けになる。
今日は確かプールに行く約束をしていたな。
しかしその約束はおそらく守れない。
朝日がガラス窓を透過して僕の体を照らしている。
その光に目を細めながら僕は今自分が置かれている状況を思い出す。
あぁもしかしたら昨日のは夢だったかな。
だとしたら早くこのテントとか昨日荒らしちゃったものを直して誰かに見つかる前にここから出なきゃな。
しかし、僕が今寝ているのはタイルの上だった。
寝返りを打つ。
溜息。
溜息。
白いタイルが曇る。
なんで?
おかしい。
時計を見る。
すでに10分が経っていた。
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