私の朝は早い。
朝講習と言う名の下で彼女とだべっているからだ。
勉強が苦手な彼女に専属で先生役をやる私。
もちろん講習もやっているが…。

時間とともに教室が賑わってくる。

噂が広まるのと、水溶液中にスクロースが広まるのはどちらが早いか…。
昨日の『例の奴』が何なのかみんな妄想を膨らましている。
もうそろそろ宗教活動でも始まるんじゃないだろうか?

「マコトはどう思う?」
「さぁな、まぁ宇宙人なら面白いが」
「ふ~ん」

何だか分からないこの間合い。
その反応に対してなんて答えればいいんだよ!?

「ミズキはどう思うんだよ?」
「分かんない」 はい、そうですね。
「こんな科学の時代に、いきなり未知の物体だからなぁ」

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