「ちーこーくー」
焦ってるのか焦ってないのかわからないような適当なことを言っていると
「ひよちゃん!」
「!!誰・・・!?」
「こ・っ・ち・だ・よ」
まるで内緒話しているような小さな声のした方を見ると・・・
「えりな??!!」
「えへへ」
嬉しいのか何か言いたいのか・・・多分両方だと思うがえりなはビックリしている私を見て笑った。
「・・・あんた・・・大丈夫なの、足・・・」
「んー・・・結構痛いけど・・・」
いや、結構なんてレベルではないだろう。おそらく私だったら・・・
「・・・・・・・ね」
「ん?なんか言った?」
「あんた、根性あるね」
「どうして?」
「その状態で学校行けって言われたら私だったら泣き喚くよ」
「へ、へぇ・・・」
(どうしよう!呆れられちゃったよ!顔は驚いてるけど絶対呆れてる!)
「ま、どーでもいっか。行こっ」
(どうでもいいんかい!!)
私は心の中でツッコミを入れながらえりなをおいかけた。
次へ

チョコレート4 s.4
やめる