「それでは、この時間の授業はココまで。各自、復習を忘れずに。」
先生がそう言い、教室から出たのを合図に教室を出て行く生徒達。その手にはお弁当が握られている。
ここは魔導学園。ベレーナサイルが誇る魔導士育成の学園。素質ある女の子が通う学園。
私『ラウラ=マギルメガ』もこの学園の生徒として日々、魔法の練習に励んでいるのです。
「ラウラ!良かったら一緒に食べようよ!」
上級生の人達はとても優しくて、でもとても強いです。いつか私も、そんな風になれたらなぁと日々思っています。
お昼ご飯は友達と一緒に食べることもあるけど、今日は今まさに私を誘ってくれた上級生の人達と一緒に食べるのです。
「はい!一緒に食べましょう!」
私は上級生の人達に対してにこやかに返答するとお弁当の準備をし始めます。
今のを聞いてわかるかもしれませんが他のみんなからは『ラウラ』と呼ばれています。私の名前が呼びづらいからかな・・・
上級生の人達と一緒に今日は屋上の広場でお日様にあたりながら食べることになったので、お弁当を持って屋上にワープ!
「失敗してしまったのです・・・」
屋上にワープしてたと思ったら、屋上に向かう怪談の途中にワープしてしまいました。私、こういうところでドジなのです・・・
「大丈夫-?」
上級生の人達が心配して声をかけてくれました。それを聞いた私は身だしなみを整えてすぐに返事を返しました。
「大丈夫です!」
急いで屋上のドアに向かって開ければそこは憩いの場。上級生の人達が待ってくれていました。
本当にあこがれる人達です。私以外にも同じような考えを持ってる人がきっといると思います。
だって、私以外の同級生もその場にいましたから。少なくとも、私はそう思っています。
「それじゃあ、いただきます!」
「いただきまーす!」
そしてみんなは一斉にお弁当を食べ始めます。たまには喋ったりしてお昼休みは、みんな過ごしているのです。
私はこういう風景を見て常に思っていることがあります。
この学園に入って本当に良かった・・・友達もたくさんできた。そして何より、笑顔が満ちていてすごく嬉しく思う、と。
同じ頃、カイン達一行は―――――――――――――――――――――――――――――――――――
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運命瞬く七つの空 fate:8 s.2
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