そもそもバナナというのは贅沢品であり、おやつに入れるなんて贅沢な話である。
昔は貧富差を無くすために「おやつは300円まで」という決まりを付けたが、今はそこまで重要視されていない。
まぁ「そこはお前に一任するよ」と言ってしまえば終わりなのだが、教師は悩んだ。
おやつの定義は明確になっていない。おやつかどうかなんて、心の問題なのだ。
おやつというのは「お八つ」が語源であり、八つ時(午後三時)に食べるものなら何でもおやつになる。
つまり、そこを踏まえて考えればおやつになるという話だ。
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「先生、バナナは--」 s.2
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