今日は水曜日、いつもなら彼女が素敵な笑顔で
「いらっしゃいませ」
と迎えてくれるのだが・・・今日はレジに別の男が立っていた。
誰だよバカ、そこは遠嶋さんの定位置なんだぞ!
と、心の中で咽いでみたが虚しいだけだったのでとりあえず店内に入る。
俺は冷やかしはしない主義だから。
ふむ・・・今日はスパゲッティにでもしよう。
「課長・・・」
「んのわっっ!!??」
「大きい声は謹むであります・・・。」
「・・・お・・・おぅ、すまん。」
話しかけてきたのは俺の部下の男。
こんなところで何の要件なんだい・・・。
「遠嶋さんですが、今日はお昼前に帰られたようであります。」
「・・・お前・・・見ててくれてたのか?」
「・・・(ビシッ!)」
「気持ち悪いのはどっちだよ・・・。」
本当にコイツの本心は読めない。
妙にウザいのに、何故か俺に親切にする・・・ゴマを擦ってるようにも見えるが。
口は臭いけどな。
俺は背中でありがとうを言いながらも、スパゲッティを持ってレジへ向かった。
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