下校時…俺と弘隆は帰る方向が同じだ。
つまり一緒に帰ることになる。
そんなとき、俺たちにとっての事件の始まりだった。
ヴゥン…
いきなり目の前に鋼鉄の扉が現れた。
そこにはなにやら文字が書いてある。
世界の終焉の足音が聞こえてきている。
世界の終焉を迎えるとき、
世界を巨大な狼が飲み込むだろう。
その上顎は天に届くまで、下顎は地につくほど開くだろう。
世界の終焉を止める者を願うならば、
"ラグナロク"を止めたいのならば
この扉を開くがいい。
どうするかは汝の自由だ。
しかし世界の終焉…ラグナロクを止められるかも汝次第だ。
なんだこりゃ?
「何これ…世界の終焉?そんなこと…」
弘隆もぶつぶつ呟いている。
「開けてみようぜ、面白そうだし。」
俺はそのおどろおどろしい装飾のされた扉をあけた。
その瞬間、まばゆい閃光が放たれ、目の前に二つの影が現れた。
「ん?どこだここは…大佐?」
「マンマミーヤ!どこだい?ここは!」
そこに現れた男達はスマブラXのファイター、スネークとマリオだった。
「…何だよこれ…」
弘隆の口から、小さな声がこぼれた。
俺はここがどこかも分からなくなっている二人に声をかけた。
「えーと、スネークさん?マリオさん?」
二人は振り向いた。
そして、なにか安心したような顔をした。
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