−トロンボーン部屋−


「暇っすねーw」

美咲は足をブラブラさせながらチューニング管を調節している。


「いや、暇なら吹けよw」

悠先輩は立ってチューニング管の堅さに苦戦している。


「なんなら手伝いますか?」

「ええ・・・むっちゃ堅いよ?」

「任せてくださいよw」


そう言うと、美咲はチューニング管の方を持ってスライド管を取り、ベルの方を悠先輩に差し出した。

「持ってて下さいなw」


「ほんとに出来るのかな・・・」



そして両側から引っ張ろうと「せーの」と言ったまさにその時だった。



「こんちゃーww」

そこには詩織先輩が美咲が前使っていたテナーバストロンボーンを持ってドアの所で手を振っていた。



「あ・・・」

美咲は唖然としている。


「こんちゃー・・・w」

悠先輩も苦笑いだ。



暫くの沈黙が続く。


「・・・・・お邪魔しましt」


「わーちょっと待ってください先輩wwww」

悠先輩は必死である。


「いや別にですね変な行動とかはしてませんよふふふhh(ry」

美咲もかなり必死である。

とゆーより旗から見ると痛い。



「えーっと・・・何してたの?」

詩織先輩は首をかしげながら問う。


「見てのとーり悠先輩のトロンボーンのチューニング管が抜けないっぽいんですよ」

「ちょいとそれ貸してw」


そう言い、ひょいと悠先輩のトロンボーンを持ち上げると、普通にチューニング管が抜けた。




「・・・・あれ?w」

悠先輩は苦笑いである。


「・・・・悠ちゃんって意外と腕力と握力ないんだn(ry」

詩織先輩は笑いをこらえすぎて肩をゆすっていた。


美咲は今にも噴出しそうで部屋の隅でお腹をおさえながら肩をゆすっていた。

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