キーンコーンカーンコーン…
「あ!そーいえば今日、数学の小テストだった!やばい…勉強してない。」
「そういえば、そうだな。」
あみは、こちらをじっと見つめている。
「な、なんだよ。」
「…ん?なんか余裕そうな顔だねぇー。」
「?そうか??」
「そだよ。勇地くんって、頭いいって有名なんだよー!」
(…なんだそりゃ。)
そんな話をしているとテストが回ってきた。
「まぁ、頑張れ。」
「かぁー!なんかムカつくなぁー」
テスト用紙の問題を確認した。
(このぐらいなのか。余裕だな。)
「それじゃ、テスト開始!」
カリカリ…
先生の合図と同時にクラスメイトの書く音が教室内に響く。
勇地は、開始から5分でテストを終えた。
あと、30分もあるのか…暇だな。
勇地は窓側の席だったので、しばらく外の景色をぼーっと考えながら眺めていた。
(そういえば、あいつ。本当にコウキの声と似ている。あいつ、本当に一体誰なんだろう。)
「…うーん、これはこうで…ブツブツ…」
あみはかなり悩んでいる。
次へ

ドリーム◎ワールド14ー復讐編ー s.2
やめる