ちなみに彼らは私のせいでほかの人間に狩られ死んだ。
そう、私は人外。そして、運動能力も知能も人外。他人を殺すのにもってこいの能力だった。
もちろんほかの人間から恐怖の対象となり、悪者にされた。

あの日は確か、8月32日だ。彼らと湖のほとりで遊んでいた時のこと。
あそこに突然多くの武器を持った人間達が現れた。
「おい、死神ッ!お前、この子達を殺すつもりだな!!」
「違います・・・。私は元から他人を殺すつもりなどありません・・・。」
「嘘つくなッ!!人外がッ!!」
彼らはそう言い、私の話を聞かずに私に武器を振り上げた。
「やめてくださいっ!!彼女は私たちと遊んでいただけです!!」
アヤメとハクは人間の前に立ちはだかる。
「死神・・・人殺しがそんなことをするはずないっ!邪魔だ!!邪魔する奴は殺せッ!」
人間たちは武器を向けた。

・・・彼らは、脆く散っていった。死んだ。死んでしまった.
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死神の夏の物語。【絵を付けてみた】 s.2
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