そこには夜の森の世界が広がっていた。
地面に映し出される不気味な赤い生き物は少しずつ動いているように見えた。
私は少しの時間でたくさんのものが見れるように、自転車のエフェクトを開けて自転車に乗った。

自転車に乗ってしばらくウロウロしていると、紫に輝く幽霊みたいなものを見つけた。
私がそれに触れると、陽炎みたいに私の背後に映し出された。
私はクスッと笑った。まるで、本物の幽霊にとりつかれているみたいで何となく面白く思えたからだ。
この幽霊を現実に持っていけたら、あの人達にやりかえせるだろうか?
・・・今はあの人達について考えるのはやめよう。

私は自転車をこぐ。そういえば、昔一度森に来たことあるのを思い出した。
迷子になって、お父さん、お母さんが必死に探してくれたんだよなぁ・・・。

しばらく行くとうすピンク色に輝きを放つ幽霊も見つけた。
私がその幽霊に触れると、紫色の陽炎幽霊が今、私が触れた幽霊に変わったのだ。
・・・面白い。
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ゆめにっき 2にちめ。 s.2
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