「・・・何故お前は裏切った・・・!?分からん・・・何故だ!?」

ライオネルは、サーマルガンを乱射しながら問いかけてくる。

「私にはお前の考えていることの方がわからん!」

アーサーは飛んでくるサーマルガンの弾と、ファランクスの機関銃の弾丸を両手で持ったドレインブレードでめった切りにしている。
大量の火花が散り、ブレードが赤熱する。


「くっ!負けるかッ!」

アーサーは、エネルギーソニックを放つ。
弾丸が粉微塵に弾け飛び、アーサーの目前から弾丸の射線が消える。


「フン!」


ライオネルはソニックライフルで打ち消し、また弾幕を張ろうとする。

「遅い!」


J,A,C,S,Dで圧縮したエアーが、足裏のバーニアから噴出された。
アーサーは劇的なスピードで接近する。


「何っ!?」

ライオネルは再び掃射を始める。
ただ、その予想外の運動に、照準が僅かにぶれた。

サーマルガンが、アーサーの側頭部、赤い装甲をかすめた。


「もらった!」

ここでカマをかける。振り上げた右手は、ライオネルを油断させる囮。

アーサーは左手のマイクロバーニアからエアーを噴出して横に滑る。

「だがっ!」

予想通り、ライオネル自身のファランクスシステムが発動してニードルシャワーが前方に降り注ぐ。

だが、アーサーはその射線上に既にいない。


アーサーは振り上げたクラレントを叩きつけた。

「ウオオオオオオオオォォォォォォォッッ!!」

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