「よぅ、魅月!」
「うっす、総児。」
「ってかお前、何やってんだよ自己紹介のときw」
「るっせぇww」

一応今日の時間割が終わり、放課後。
小学校からの付き合いの沖山総児が話しかけてきた。
隣には、知らない奴。

「ん。こいつは浅葱澪佳(あさぎ みおか)。
 北中だって」
「澪佳。よろしくー」
「俺は魅月、こっちこそヨロw」
「おぅ!」

ザワザワしている教室内で、一人だけ、独りでいる奴がいた。
王束だ。
聴いたことのない学校だったから、知り合いがいないのか・・・?

「(・・・まぁ、俺には関係ないか。)」

俺は、王束のことは頭の隅にやり、
これから始まる高校生活に胸躍らせた。


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